宮重大根、青首ダイコンの育て方−種まき時期、肥料、間引き、大根の葉、土寄せ、収穫
宮重大根、青首ダイコンの育て方−種まき時期、肥料、間引き、大根の葉、土寄せ、収穫
青首ダイコンとは
いわゆる、よく青果店などで売られている大根で、葉の付け根から10cm程度が緑色に日焼けしているものをいいます。
もちろん、青色ではありません。緑色です。日本語の植物を表現するときの比喩表現です。
何種類かこういうタイプの品種があるのですが、およそ、市販されているような大根は宮重大根という品種の系統のようで、それを改良したものなどがあるようです。
昔は、おそらく、あまり受け入れられなかったのではないでしょうか?大根は白い方がいい、そんな文化があったのでしょう。おしろいをあつく塗るほうがいい という時代にはなおさらそうでしょう。
なぜ、あおくび大根が主流になったのでしょうか?
それまでは白くて巨大な大根が売られていました。しかし、家族が少なくなっていき次第に2人から4人以下の世帯が増えていき、大きい大根より、 コンパクトで食べやすい方がいいとなったのでしょう。
そこで、この大根の品種が注目されたのでしょう。
地面の中に伸びていく大根は地中に入り日に焼けないので、緑色になりません。つまり、白首大根です。
地面よりも上に伸びると、地表にでた部位が緑色に日焼けします。これが青首大根です。
想像もありますが、地面を突き進んで伸びる場合は、先端が細く、徐々に太くなっていく形状にならざる得ないのだと思います。深くなればなるほど、先が 尖って、そこから三角錐のような大根になっていきます。
これが、長い練馬大根のようなものであれば、中央部も充分な太さがあるのですが、コンパクトな大根ですと、あまりにも太い部分が少なくなってしまいます。
これでは、料理する時に、おでん屋さんが困ることになってしまいます。皮が緑でもどうせ皮はむくものです。気にしません。
なぜ、地表にでると太いままか?それはやはり、地面から下が徐々に細くなっていくのに対し、地面より上の部分は同じ太さで伸びていきます。
これが重要なポイントです。つまりは、地面よりも上に伸びれば綺麗な工業製品のような大根が作れます。おでんの工場生産には最適です。
では、大部分が地上に飛び出す大根を使えばいいじゃないか?と思いますが、ビタミン大根という中国の大根の品種がありますが、7割型地上へ出てきます。
そのため、ほとんどの部位が緑色をしています。しかし、残念ながら皮は緑で、中も緑がかっています。これではおでんや料理には不向きです。
種まきの時期 | 肥料(1m²あたり) | 栽培方法 |
---|---|---|
北海道:7月中旬-8月上旬 冷涼地:7月中旬-8月下旬 中間地:8月上旬-9月上旬 暖地:8月下旬-9月中旬 |
元肥(例) ・苦土石灰: 0g ・窒素: 6g (N) ・リン酸: 10g (P2O5) ・カリウム: 5g (K2O) ・堆肥(牛ふん): 1000g 追肥 ・窒素: 0g (N) |
種まき方法 種を播く2週間以上前に、堆肥を施肥しておきます。 種は植え穴に点播きか、筋を作って筋播きします。害虫から守るために防虫ネットをかぶせて発芽、育成します。 年内の早い時期に収穫するためには、可能な範囲で早く種まきをします。 収穫時期 種まき後、3ヶ月程度で収穫できます。あまり長い間、収穫しないと、裂根やトウ立ち(硬い筋が根にできてしまう)してしまいますので注意が必要です。 品種によって硬くなるまでの日数は違います。改良品種のように早く育つ大根ほどスジがでてくる期間が早いです。 |